本園は1962年、幼児教育のために、宗教法人カトリック福岡司教区によって創設されました。1995年3月、学校法人福岡カトリック学園、小郡カトリック幼稚園として認可され、現在に至っています。
カトリックの教義に基づいて教育基本法により幼児の心身を健全に発達させ善良なる習慣を養い、家庭教育並びに就学に必要な要素を保育させることを目指しております。
本園はキリスト教(カトリック)の愛の精神に基づいて一人ひとりを大切にするために、モンテッソーリの教育法を取り入れています。そして、幼児の成長発達段階に応じた保育をすることによって、「生きる力」の基礎を育てます。
(1)幼児の「自分一人でできるようになりたい」という願いに応えるために、一人ひとりの成長発達段階を大切にして保育を行っています。
(2)幼児が基本的な生活習慣を身につけることができるように、適切な援助をしています。
(3)いろいろな動きや運動を通して、幼児の心身の健全な発達を目指しています。とくに運動を大切にしています。
適切な運動を十分にすることによって、神経と筋肉の成長発達を助けます。
(4)幼児がお互いに助け合い、学び合うことができるように、3歳、4歳、5歳の子どもたちが同じクラスで活動する「縦割り保育」をしています。
基本的生活習慣、人間形成の土台は、子どもが生まれたときから入園するまでの間に、家庭の温床の中で培われます。
家庭は、子どもにとって、いつまでも憩いと、教育のよりどころなのです。
また、はじめての社会環境の中で、お子様が不安なく生活されるためには、家庭と園とが協力し合い、信頼し合って、お子様に接することが大切だと思っています。
そのため、当園では個人面談やクラス懇談会等を通して、保護者との交流を深めています。
当園はモンテッソーリの教育法を基に保育をしています。
モンテッソーリ教育の目的は、それぞれ発達段階にある子供を援助し、「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てる」ことです。
この目的を達成するため、マリア・モンテッソーリ女史は、子供を観察し、そこから得た事実に基づいて教育法を構成し、独特の体系を持つ教具を開発しました。
その教育法の正しさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学などの成果によって証明されています。
その特徴は「縦割り保育」にも現われています。一人一人の子どもはそれぞれの成長発達段階を経て育っていきます。年齢(月齢)の下の子どもは上の子を観ながら、上の子は下の子を観ながら、そして、子どもたちは幼稚園では先生を観ながら育っていきます。
子どもは皆、自己教育力を備えています。しかし、自分で取り組めるような「整備された環境」や、その環境に関わるための方法を知らなければ、その力を存分に発揮させることはできません。
モンテッソーリ教育は、教師(大人)の価値観で一方的に教え込もうとするのではなく、子どもの興味や発達段階を正しく理解し、子どもが触ってみたい、やってみたいと思う環境を適切に用意し、その環境と子どもを結びつけ、子どもの自発的活動を促します。
子どもは、自分で選んだ活動に満足いくまで繰り返し取り組みながら様々な能力を獲得していきます。